サイチカさんの「ノマドのニット」が発売されたのを知った時、”アイスランドのロピーで編む”と書いてあるのを見てこれは買わねばと。数年前にアイスランドロピーの毛糸で別のものを編もうと思って9玉買っておいたのがストックに眠っていたから。
早速本を見てこのデザイン好み・・・と思った表紙にもなっている「羊飼いのセーター」を編むことに。偶然カラーも本と同じアラフォスロピー ライトベージュ85番。
ほとんど撚りがないロピー系の糸をあまり編んだことがなかったので、どんな風になるのか楽しみ。指定針は本体14号だったけどあいにく我が家には13号と15号しかない。小さく仕上がるよりは少し大きく仕上がった方がいいので15号で試しにゲージを取ってみる。横はゲージ通りで縦が少しだけ基本ゲージより大きい。ゲージは水通ししてもほとんどサイズに変わりはなかった。着丈や袖丈は段数を調整したら大丈夫なので15号で編む。ちなみに水通ししたゲージは洗う前より油分が抜けてふんわり感が出ていたのでこれは水通し後の編み地が楽しみだな。
15号で編むのでザクザク編めることを見越して完成までの目標を1週間にしてみましょう♪スタート!
1日目
10㎝×10㎝のゲージを取り、ゲージの水通しが終わりサイズ確認ができたらネックから編み始め。久しぶりの太い糸と針で編むのが新鮮。夕方から編み始めたのでさすがに1玉ぐらいしか進まず。肩の増し目のデザインが素敵。
2日目
肩の増し目が終わり身頃に入る。メリヤス編みなのでさくさく編み進む。前身頃、後ろ身頃の袖下の脇の部分までで2日目終わり。撚りがあまりない素朴な毛糸だけあって抜け毛がすごい。編む時に洋服やソファーが毛だらけになるのでお気に入りのショールを膝において編む。
3日目
身頃の毛糸が1玉分編み終わったところで身頃は針を休めて、袖を先に編むことに。袖の拾い目が多いのでラグランのように脇の下がゆったりなデザインもかわいい。この日はあまり編む時間がなかったので袖の途中で終了。
4日目
4日目は時間があったので袖を一気に編み進む。ちなみに袖は今回の私のゲージが基本ゲージより長かったので自分の好みの袖丈になるように段数調整したけれど、結局は本の指定通りのゆき丈73㎝に仕上がっていた。袖ができてくるとボディに着せてみる。引っ越しの時に友達から譲ってもらったボディ。やっぱり着せてみるとがぜん編むモチベーションがあがるわー。袖の残りと裾部分は明日へ持ち越し。
5日目
今日もしかして完成するかとわくわく。できたー!と思って広げてみたら、なんか変。スリットの位置がずれてる・・・・。身頃の半分の目数でスリットを分けたつもりだったけど、そういえば数えている途中で間違えてたー、がーん。なんてこったい。まあ、裾をほどいてやり直すだけのこと。ほんの1時間ほどあれば編み直せるだろう。ほどくほどく。そして明日気を取り直してまた編み直そう。5日目に完成せず!やっぱり完成を焦ったらだめだね。
6日目
昨日ほどき終わったところから6日目はスタート。今度はちゃんと身頃を半分に分けて目数もきちんとチェック。昨日一通り編んだところなのでどうやって編むかはわかっている。間違えたーと思ったら確かに一瞬ショックだけど、1回目より2回目、2回目より3回目の方が綺麗に早く編めるようになるので間違えることやほどくことは気にしない、気にしない。
6日目、無事に間違いもリカバリーして完成!デザインがかわいい。そして写真では伝わらないけどこのもしゃもしゃ抜ける毛糸もやっぱり雰囲気がとてもいい。手に触る分にはチクチクは感じないけど、首回りはちょっとチクチクするかな。これから水通しだけど、せっかくなので毛糸にお勧めの洗剤を注文し、それが届いてから水通しをしようとちょっと保留。
後日
ユーカランという洗剤。ウールやカシミアは洗濯するとラノリンが失われていくのでラノリンを補う洗剤なんだとか。香りが色々あって私は数種類お試しできるお店を見つけたので、ジャスミン、ラベンダー、ユーカリを買って、今回はユーカリで洗ってみた。どれも香りはほのかで好きな香り。
ぬるま湯を洗面所に張り洗剤を入れて、とりあえず30分ほど付け置きした後で軽くもみ洗いしてすすぐ。水通しの時間は1時間とか1晩(24時間)とか色々な説明があるけれど、要は毛糸の中にまでしっかり水分が入ることが大事。今回は油分の落とし具合を今後何回か洗いながら調整しようと思っていたので30分ほどにしてみた。油分が多く残っている羊に近い毛糸は長く水につけていたり、すすぎの回数を増やすとその分油分は抜けてふわふわになる。どんな仕上がりにしたいかとかで洗い方は調整する。
今回の洗剤は泡立ちがすくないのですすぎも楽。洗っている間も毛が抜けること抜けること。セーターを畳み押すようにして水を切り、ぐるりとセーターをバスタオルで包んでタオルドライでさらに水分を取り、そのまま洗濯ネットに入れて3分脱水。水の切れ具合を見ながら1分ごとに脱水を追加。だいたい平干しできる程度まで脱水出来たら、コルクのジョイントマットをセーターが平干しできるサイズにセットし風通しの良いところで陰干し。ちなみに乾いた時に洗剤の香りはしない。乾いたら完成!
6日間でセーター完成したのは最短記録だ!15号で編むからこその早編み。今回のサイチカさんの「ノマドのニット」羊飼いのセーターは、着丈63㎝、身幅54㎝、ゆき丈73㎝でアラフォスロピー 650gで仕上がりました。使用針は15号と13号80㎝輪針。水通しした後の方が柔らかさが出たけど、やっぱり首回りは若干チクチク感がするので私はインナーに薄手のタートルは必要。でも本当に毛糸の風合いがいいし、デザインが可愛い。素朴だけど上品で上質なセーターの雰囲気が出てる。この毛糸は好みが分かれるかな。
サイチカさんの「ノマドのニット」は他にも編みたい作品があるのでまた毛糸を買ったら次の作品に挑戦しようと思っています。2022年12月30日に編み始めて、2023年1月4日に完成した年越しセーターのご報告でした!今年もたくさん編みたいぞー!
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編み物本
編み途中と編んだもの
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