Mは大事。PM、SM、RM・・・はて?

昨日は新春オンラインレッスンプレゼントにご予約頂いたYさんのレッスンでした。いつもイベントにご参加頂きありがとうございます。合言葉を送って下さって嬉しかったです!Yさんから『Spur Hat』(by Hiromi Nagasawa)を今編んでいて途中わからない箇所が出て進めないのでこのレッスンをご希望とのことでしたので、早速スタート!

ちなみに私も昨年末に編んでます♪

分からなかった箇所は3目一度の編み方でした。このパターンには2種類の3目一度があるので、それが余計に難しく感じてしまうのと、文章パターンの場合イメージができないと何度読み返してみても???ってなりますよね。パターンの文章を説明しながら私の編み方を見て頂き、2種類の違いをご理解いただけたようでした。良かった良かった。


私の手元は手元カメラでズームしながら編み方を見て頂けるのでオンラインでも対面と変わりなくご説明できるかなと思います。Yさんはスマホのみでレッスンを受けて下さっているのですが、わかりやすかったとおっしゃって下さったので、私の説明を見る分にはスマホでも大丈夫だと思います。


最近色々なサイトを調べたところだいたい1時間のZoom利用(音声+動画)が5MBぐらいと書いてある情報が多かったのでそれを基準にすると2時間のZoom利用(音声+動画)で1GBぐらいなのかなと思います(利用条件によって変わるのであくまでも目安です)。スマホだけでオンラインレッスンのご利用を検討されている方でWi-Fi環境がない方はご参考になさって下さい。


▾Mのこと色々

昨日のレッスンでパターンの読み方でちょっと苦戦しているなと感じたのが、『M』です。そうこれは、マーカー(stitch marker) のことです。日本のパターンでは基本的に記号図メインで文章は補足で書いてあるので「ここにマーカーを入れてね」という表記がない場合がほとんどです。日本語でも文章パターンだと入っていることもありますが、従来の日本の編み物本ではあまり見たことがありません。


だから、編み物教室などに通うと先生の経験値や知識から「ここにマーカー入れてねー」と言われてマーカーを入れることを覚えます。一方で英文パターンは文章のままに編むので『M』はなんの編み方なのか?となるようです。しかもPM、SM、RMとMのバリエーションは様々。慣れないうちは、これはなんのMなのー?と混乱。


そりゃそうです。


ちなみに、「PM」は「place marker」の略で、マーカーがない箇所にマーカーを入れてね!もしくはここに印を付けといてね、という意味で輪で編む時などのスタート位置にも出てきます。「SM」は「slip marker」の略で、もともと入れてあるマーカーの場所に来た時に左針から右針にマーカーを移してね!という意味です。例えば、増し目とか減し目とかこの位置を死守せよ!という時にマーカーを入れますが、そういう時に使います。「RM」は「remove marker」の略で、もうこれからはここには必要ないからマーカー外しといて!という意味です。いつもお世話になっている西村知子先生の『編みもの『英文パターン』ハンドブック』によると、「RM」は「replace marker」でマーカーを付け直すという意味もあるそうです。※『編みもの『英文パターン』ハンドブック』引用


それで、Spur HatのパターンにもM、PM、RM、SMが出てきますが、パターンの略語説明にちゃんと記載されていますのでそちらを見たらわかると思います。Yさんもなんとなくは理解されていましたが、改めて詳しく説明すると「なるほどねー、文章(英文)パターンって記号図よりも親切なのねー」とおっしゃっていました。


はい、そのとおり。


日本の記号図で編み始めた方はなんとなくの感覚で全ての印にマーカーを付けたほうがいいのかな・・・とマーカーの付ける意味や役割がぼんやりしてしまうこともあるんですが、文章(英文)パターンは記載されているままに、指示された箇所にマーカーを入れ、指示された箇所でマーカーを外して下さい!


文章(英文)パターンの場合サイズ展開が多いため、日本のパターンのように目数を何目と明確な数字で表すのではなく、「次のマーカーまで表目」という表記が出てきます。マーカーがないとどこまで(何目)編むのかわからないですし、マーカーの位置が間違えていると全体を間違えることにつながります。昨日も何目毎にマーカーが入っているか一緒に確認してからレッスンに入りました。


パターンの中の「M」は大事。


実を言うと「m」はマーカーの意味以外にも「m1」とか「m1L」というのもあります。この「m」は「make」の意味で増し目として出てくるんですが、今回はややこしくなるのと説明が長くなるのでまたいつか別のパターンでご説明できたらと思ってます。私もまだまだ英文パターンは勉強中です!一つ一つ理解を深めていくことで、ご自分が編める作品の幅も広がりますので、同じような勉強中の方の参考になったら幸いです。ではでは。


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□英文パターン勉強中の記事一覧

英文パターン勉強中(初心者)

英文パターン勉強中(初心者)の一覧。RavelryよりKingswood Cowlを編む - Ravelryを眺めていて素敵なCowlを発見。Alexandra Brinckさんデザインの『Kingswood Cowl 』です。素敵なデザインでしかもFreeパターンです。英文パターンですが模様編み部分はチャートがあるので英文パターンを編む時にはいつもお世話になっている西村知子先生の『編みもの英文パターンハンドブック』を見ながら、また文章部分はスマホの翻訳アプリを使って編みました。最近使っているのはLINEに「LINE英語通訳」というのがあってそれだと写真に撮るとそのページを翻訳してくれるというのがあるのでそれをよく使ってます。文章を自分で打ち込んだりコピペしたりしなくて写真で撮るだけというのが楽です。たくさんの翻訳アプリを比べたことがないので翻訳の精度はわからないのですが、どうしても編み物用語は専門的な訳が必要だと思うので編み物の基本的なことがわかっていると予測がつく程度だと思います。後、一度ではなく何回か翻訳し直してみるとだんだん意味が通じるようになるような・・・その辺は私も手探りでやっているので気になる方は試してみてください。いずれにしても自分自身が編み物の基礎的な知識があると便利です。

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